JS Board Shibuya #5 クックパッドでIoTに行ってきたレポ

JS Board Shibuya #5 クックパッドでIoTに行ってきたレポ

このイベントすごく興味あったのですが、私は基盤も触れないし開発ができないので、ついったで一人アイデアソンシングルスでもしてようと思っていたのですが…
前日のイベントで川野さんから「Arduinoとか興味あるなら、明日クックパッドでイベントありますよ」と誘っていただき、アイデアソンだけでもいいですか?と聞いたら快くOKしていただけたので(川野さんありがとうございました!)参加してきました。

クックパッド本社のキッチンを借りる

恵比寿ガーデンプレイスタワー、初めて行きました。
ちょうどクリスマスツリーとかあったんですけど一枚も写真を撮りませんでした…

クックパッドの本社内にはひろ~いキッチンがあり、さらに奥には動画撮影に使用したりするキッチンスタジオが2部屋もありました。
す、すごい・・・
毎日食材が入荷されていて、昼食とかも社員さんが自炊したりしてるそうです。

見たことも無いような業務用のスパゲッティのどでかい袋やら、調味料とかも種類がたくさんあるし、蒸し器とかサラダスピナーとか調理器具も充実。
ホームベーカリーと書かれた抽斗を開けたら、3台もあって驚きました!
前日夜にセットして、朝出社したらパン焼けてるとか・・・うらやましいっ

きちんと消火器も常備してありました。

キッチンの写真、アップしても良いのか聞くのを忘れてしまいましたので写真はなしで…

午前中は料理に関するアイデアソンから

参加者は12名?だったかな。
詳細はきっと川野さんが共有してくれるはず!

まずは一人ずつ、料理やキッチンについて困ってることや、こんなだったらいいのにな、みたいなことを紙に書き出して発表。
これが、意外とかぶらずにいろいろな視点の意見が出ていてすごいな!って思いました。

・買ったはいいけど使ってない調味料がある
・冷蔵庫の中身がわからない
・買い物にいったとき、この材料も買っとけ!みたいなアドバイスがほしい
・今ある材料で何が作れるか知りたい

などの、あるある~っていう困りごとのほかにも、

・包丁を研ぐのが趣味なので(すごい!)それに関してなにかできないか?
・災害用の備蓄品の管理
・料理中の孤独な主婦を応援する松岡修造

など、私には絶対思いつかないな~っていう内容もありました。
個人的には修造めっちゃいい!と思ったんですがw
油の温度とかがまだ上がりきってなかったら「もっと、熱くなれよ!!」とか言ってほしい。

私自身は、使いかけの粉類の袋の収納に困るのと、ついつい買い置きがないままにしていざ使おうとしたら足りない、ってことがちょくちょくあるので、収納&残量スケールになっている台があって「買い物リスト」が外で見れたらいいな、みたいな内容を出しました。

使わずに余ってしまう、というのとは対極の要望だったのでやっぱり人によってニーズは違うんだな~と思いましたね。

グループ別にアイデアを煮詰める

・ブラックボックス化した冷蔵庫などの「可視化」系
・料理のヒントやサジェスト、アドバイスなどの「通知」系
・何か作る系(なんでこういう分類になったのか思い出せないw)

という3つのグループに分かれて、具体的にどういうものを作るのか?というアイデアを練るフェーズ。

私は自分の言い出した粉の重さ量るとかに参加しておこうと思って修造は諦めました。
今後、別の機会があったらネタをパクらせてもらいたいですねw

同じグループにクックパッドの館野さん(※)がいて、それはもういろいろ参考になるお話がたくさん聞けました。いろいろな意見が出たので思い出せる範囲で書いていくと、

・冷蔵庫の在庫管理は入れるときに音声で「りんご」とか言うと入れた日付を登録できる機能などある
・しかし、「出すとき」が面倒
・在庫が減るとき、なくなるときにもその情報を登録しなければいけない
・各家庭で冷蔵庫にはなんとなく決まった置き場所というものがある
・2段目の右らへんにはいつもこれが置いてある、など
・その位置のだいたいの重さを量るだけでもヒントになる
・卵置き場が軽すぎ、とか、牛乳が減ってきた、とか区分ごとにセンサー置いたらできそう
・iPodTouchの感圧とかめっちゃ薄いけどかなり精度高いよ
・専用の台じゃなくても、好きなタッパーとかの下に敷いて使えるものがあってもいいね
・冷蔵庫の奥のほう見えない
・カメラつけて、スーパーでも家の冷蔵庫が確認できたらいいな
・冷蔵庫にカメラがついたモデルは実はある
・ただし庫内にものをしまうと死角ができたりしてなかなか難しい
・冷蔵庫のいいところは電源がとれるっていうところだね
・360度撮影できるTHETAでどのくらい撮影できるか、やってみたい!
・4人前のレシピを3人前に計算してほしい
・今ある人参の量ならほかの材料をどのくらいにしたらいいか逆算したい
・単純に全部同じ割合にしても、水の量が足りなくなったりするのでレシピとして保証できないのが難しい、4人前というレシピは4人前作るための分量である
・粉は、小麦粉などはストッカーに移して使うが、残りは袋のままでどのくらい残っているか見た目でわからない
・家庭用の粉類はだいたい1kgだから、1kgをデフォルトにして減ってきたら気づきたい
・館野さん「あれ普通1kgなの?いつも業務用のしか見てないから」さすがwww
・少なくなってきたら通知とかしてほしい
・通知は「助かる」と「うざい」の境界線が難しい
・まだ200gあるだろほっとけ!っていう人もいる
・少なくなってきたものを1日1回、買い物前に通知すれば十分かも
・少なくなってきたらおうちコープで注文できるとかあったらいい
・おうちコープは結局自分で注文するっていう手数がある
・油がなくなったら、そのバーコードスキャンしたら注文してくれるのとかある
・ユーザーがしなければいけないことが減る
・Amazonの定期便もそういう感じ
・こいついつもこのくらいの周期でこれ買ってるな、って思ったら「定期便にしませんか?」って言ってくる
・精密に何g、とかでなく、なんとなくの残量でLED緑、黄色、赤とかなら実現できそう
・やらなければならないことが増えると使われない
・自分で画面で確認しなければいけない、とか
・この機能、あったら便利だな~と思うし言うけれども、実際は違ったりする
・やらなくてもいいことを増やすほうが良い
・1を10にするのではなく、1を0にする改善
・食洗機とかはそれ。人間がやっていた、洗って拭いて乾かす、という洗い物を0にした。

最後のほうの「1を10にするのではなく、1を0にする」というのは館野さんの話で、確かにそうだよな~!とすごく納得しました。

3グループでそれぞれこんな感じに決まりました~と発表した後、それぞれがどのようにアイデア出ししたのかというのを各テーブルに見にいきました。
付箋を使ったグループもあれば、うちみたいに1文字も書かずにベースのアイデアを煮詰めたグループもあり。
最後のグループを見てるときに、クックパッドの佐野さん(クックパッドの創業者だよ!)が登場してみんなでペコペコしました。

アイデアソンが終わったあとは、ランチ。
川野さんが食べログで周辺のランチを調べるも、恵比寿クオリティ。
「ここでパスタなんて食べたら死人が出る」といってみんなでラーメン屋さんへ。

テーブルがふたつにわかれたんですが、アイデアソンで別のグループだった人ばかりのテーブルだったので、ここでもほかの人と話せたのが良かったです。ついてってよかった。

午後はもくもく会

アイデアソンのグループに限定せず、各自が好きな案を実現したり、ぜんぜん違うことをやったりしていい自由な時間。

私はなるべく邪魔しないようにしつつ(邪魔になってたら申し訳ない今謝る)うろうろして、みんなの様子を見せてもらいました。
なんせキッチンが広いのでそれぞれが離れたところでもくもくしていて、うろうろしないと何も見えないのです。
イベントのハッシュタグあるんですが、アイデアソン&もくもく会だとほぼ誰もツイートしていないので暇人の私は積極的につぶやきました。

こういう、使いかけの粉とかがさっと用意できてしまうのがクックパッドのキッチンという会場ならではですね!

自分がやったらこれ同じところでハマるんだろうなぁ…勉強になるなぁ…と思いながらみなさんの様子を見ていました。

成果発表では、スタバとかのコーヒーが熱くて飲めないからちょうどいい温度になったら通知してほしいっていうアイデアで、カップの表面温度をセンサーで測って、表面が52℃くらいだと飲み頃!とかありました。
センサーだと表面しか測れないから液体の温度をとるのは難しいという話だったのですが、自分が飲みやすいときの表面温度を知るっていう、微妙にアナログな、しかしユーザーに最適化されてる感じがじわじわくるw

マシュマロを表面カリカリで中はとろとろにするとかもできる!マシュマロなら中も測れる!みたいなアイデアも出てて面白かった。
館野さんはスケール使って重さを測ってLEDを緑、黄色、赤と出し分けるところまで実装していました。
こう簡単に目の前で具現化されるところを見ていると自分もやってみたくなりますね~。JavaScriptなら、私でもできそう…って思うんですが、配線とか難しそう。

最後はランチで行ったラーメン屋さんにまた行ってw、チャーハン食べて帰ってきました。
クリスマスイルミネーションも、写真撮らなかった…

※クックパッドの館野さんとは
クックパッド開発者ブログ 電子工作に必要な道具達
上記記事を執筆した人。電子工作界隈では「こういう記事を待ってた」「これこそが本当に求められていたもの」「しかしなぜクックパッドからこの記事が!」と話題になった。

開発しないのにお邪魔してすみません…
最初アイデアソンのみ参加のつもりでしたが結局丸1日お世話になりました!ありがとうございました!